「石川県」×「コンパス登山届」の取り組みについて
公益社団法人日本山岳ガイド協会と石川県は、2017年4月20日、安全登山の啓発活動及び山岳遭難の対応を迅速に行うことを目的として、協定を締結しました。
この協定は、白山の夏山開きにあたる2017年7月1日から施行される「石川県白山における火山災害による遭難の防止に関する条例」に向けたもので、条例により、白山の火口域から4キロメートル以内を登山する際は、登山届の提出が義務付けられ、その提出方法の一つとして、コンパス登山届の利用が推奨されています。
登山届を提出することは、その作成を通して事前準備の徹底や、遭難時の安否確認、捜索救助活動の迅速化につながります。
また、今年は、白山開山1300年の年でもあり、登山者の皆様には、登山届を提出して、安全・安心な登山を楽しんでいただきたいと考えています。
「愛媛県警察」×「コンパス」の取り組みについて
公益社団法人日本山岳ガイド協会と愛媛県警察は、2016年9月28日、安全登山の啓発活動及び山岳遭難の対応を迅速に行うことを目的として、県警察本部長と日本山岳ガイド協会理事長との間で協定を締結しました。本協定は、愛媛県警察がコンパス登山届システムにアクセスし、登録されている登山届を閲覧し、救助や捜索で活用できることを定めています。
愛媛県内には、100名山のひとつ西日本の最高峰であり古来より霊山として崇められてきた「石鎚山」が鎮座しています。標高は1,982mですが、選択する登山ルートによっては鎖場などの難度の高い上級者向けのコースがあるため、登山者には相応の技術や知識を求められる山でもあります。
愛媛県内では山岳遭難が増加傾向にあります。低山が連なる峰々ではあっても、気象の変化やちょっとした油断、過信によって、思わぬ事故を招いてしまうのが自然と対峙する登山の恐ろしさでもあります。登山者の皆さまにおかれましては、自分が登ろうとしている山についての理解、そして登山計画、装具の備え、更に気象条件などが変化した際の対応策などを考慮して、安全に安心して登山を楽しんでください。
愛媛県警察では、県内を登山する方々の登山届をコンパスで受け付けております。登山届の提出を習慣化してください。
「兵庫県警察」×「コンパス」の取り組みについて
公益社団法人日本山岳ガイド協会と兵庫県警察は、2016年8月5日、安全登山の啓発活動及び山岳遭難の対応を迅速に行うことを目的として、県警察本部長と日本山岳ガイド協会理事長との間で協定を締結しました。本協定は、兵庫県警察がコンパス登山届システムにアクセスし、登録されている登山届を閲覧し、救助や捜索で活用できることを定めています。
兵庫県内には、神戸市垂水区から宝塚市までの約60kmに及ぶ六甲縦走コースで有名な六甲山系の山々、日本三彦山に数えられ修験道の地として有名な姫路市の雪彦山、鳥取県境に位置する県内最高峰の氷ノ山(標高1,510m)をはじめ、登山コースが整備された山が多数点在しています。
その一方で、「道迷い」を中心に山岳遭難が多数発生し、年間遭難者数は、近年、100名以上で推移しています。特に六甲山系は、新神戸駅で新幹線を降りてすぐに入山できるなど、市街地と隣接した裏山のような存在であるため、思いつきや装備不足等の無計画な登山による山岳遭難が多く、県内の山岳遭難の約半数を占めています。
低山だからといって侮ることなく、登山に臨む前には登山計画をしっかり立て、登山届を提出することをコンパスで習慣化してください。
「静岡県」×「コンパス」の取り組みについて
公益社団法人日本山岳ガイド協会と静岡県は、2016年6月29日、安全登山の啓発活動及び山岳遭難、富士山噴火時の対応を迅速に行うこと目的として、静岡県知事と日本山岳ガイド協会理事長が署名を行い、コンパス活用協定を締結しました。 本協定は、静岡県がコンパス登山届システムにアクセスし、登録されている登山者情報を閲覧し、救助や捜索に活用できることを定めています。
今回の協定は、活動火山対策特別処置法の改訂に基づき、富士山エリアにおける噴火等の自然災害時における緊急情報の速やかな周知及び登山者の救難救助を迅速に行うことを目的とするものです。協定の締結に伴い静岡県からのサポートを受け、コンパスアプリの登山届簡易申請機能、Lアラートによる災害情報や行政情報発信機能、クーポン表示機能などの各種サービスが付加する運びとなり、コンパス登山届が山岳安全対策ネットワークとして更に強化されました。
静岡県下の山々、富士山を登山される皆さまは、登山計画の作成を怠らず、ご自身の安全のためにも提出を忘れないでください。
「滋賀県警察」×「コンパス」の取り組みについて
公益社団法人日本山岳ガイド協会と滋賀県警察は、2016年6月29日、安全登山の啓発活動及び山岳遭難の対応を迅速に行うこと目的として、県警察本部長と日本山岳ガイド協会理事長が署名を行い、協定を締結しました。 本協定は、県警察がコンパス登山届システムにアクセスし、登録されている登山情報を閲覧し、救助や捜索に活用できることを定めています。
滋賀県の山は、伊吹山(1,377m)を最高峰に、比良、伊吹、鈴鹿、野坂等いずれも1,000m級の山系が連なっています。日本一の琵琶湖や日本海、伊勢湾を望む山々や分水嶺となる峰々など、四季を通じて楽しめる素晴らしい自然が数多くあり、また京阪神、中部方面からの交通アクセスに恵まれていることで、毎年多くの登山者が訪れています。
しかし一方では山での事故や遭難が多くなっています。軽装での登山や体力不足による疲労、負傷、または地理不案内が原因の道迷いや滑落など、救助を求めてくるケースや不幸にも命を落とすケースが後を絶ちません。
登山者の皆様におかれましては、コンパス登山届システムで自身の技量に合った登山計画を立て、家族や友人と共有し、服装や装備の準備を怠らず、余裕をもって、安全に安心して滋賀県の山や自然、そして登山を楽しんでください。
「長野県」×「コンパス」の取り組みについて
公益社団法人日本山岳ガイド協会と長野県は、2016年5月31日、安全登山の啓発活動及び山岳遭難の対応を迅速に行うこと目的として、長野県知事と日本山岳ガイド協会理事長が署名を行い、コンパス活用協定を締結しました。 本協定は、長野県がコンパス登山届システムにアクセスし、登録されている登山情報を閲覧し、救助や捜索に活用できることを定めています。
今回の協定は、2016年7月1日より長野県で施行される「長野県登山安全条例」に基づくものです。この条例により長野県下で登山する登山者は、登山計画の提出が義務付けられ、その提出方法としてコンパス登山届の利用が推奨されています。
コンパス開設当初に協定を締結した長野県警察と合わせ、コンパス登山届のシステムが行政と警察の両輪により、山岳の安全対策がより強化されたことになります。
長野県下を登山される皆さまは、登山計画の作成を怠らず、ご自身の安全のためにも提出を忘れないでください。
長野県の登山安全条例に関する詳細は以下のページからご覧いただけます。
「京都府警察」×「コンパス」の取り組みについて
公益社団法人日本山岳ガイド協会と京都府警察は、2016年3月18日、安全登山の啓発活動及び山岳遭難の対応を迅速に行うこと目的として、府警察本部長と日本山岳ガイド協会理事長が署名を行い、協定を締結しました。 本協定は、府警察がコンパス登山届システムにアクセスし、登録されている登山情報を閲覧し、救助や捜索に活用できることを定めています。
京都府には街の近くから楽しめる低山の登山コースがたくさんあります。北山一帯では人の手が加えられていない原生林がそのまま残されていたり、愛宕山、比叡山、魚谷山、浅敷ヶ岳、谷山、雲取山、皆子山など、四季を通じて登山を楽しむことができる山々が連なっています。京都の山では、入山するアプローチが比較的容易に行えるため、しっかりと登山計画を立てることなく、安易な気持ちや装備のままで山へ入る登山者が増えています。手軽な登山といえども自然を相手にする以上、どんな場所でも偶発的な事故は起こり得るものです。
登山は自己責任で楽しんでいただくものです。
自分が何時、何処へ行こうとしているのかを記した行動予定を家族や友人と共有し、安全対策としての第一歩をしっかりと心掛けてください。
「群馬県警察」×「コンパス」の取り組みについて
公益社団法人日本山岳ガイド協会と群馬県警は、2016年2月2日、安全登山の啓発活動及び山岳遭難の対応を迅速に行うこと目的として、県警察本部長と日本山岳ガイド協会理事長が署名を行い、協定を締結しました。 本協定は、群馬県警察がコンパス登山届システムにアクセスし、登録されている登山情報を閲覧し、救助や捜索に活用できることを定めています。
群馬県には、日本三大岩場の一つである「谷川岳」を始め、日本百名山に数えられる赤城山、四阿山、皇海山、武尊山など数多くの名山があります。また、ミズバショウで有名な国立公園の「尾瀬」は、首都圏からのアクセスが良いこともあり、県内外を含め、日帰りのツアー客を中心に年間約30万人の登山者が訪れる人気の山域です。
群馬県の自然を楽しんでいただくことは喜ばしいことですが、同時に転倒に起因した事故や道迷いなど、遭難事故も増加傾向にあります。
事前の準備と十分な装備等を用意し、無理のない自分の体力に見合った行動計画を立ててください。そして、家族や友人等と計画を共有した上で、安全で楽しい登山を楽しみましょう。
「北海道警察」×「コンパス」の取り組みについて
公益社団法人日本山岳ガイド協会と北海道警察は、2015年11月30日、安全登山の啓発活動及び山岳遭難の対応を迅速に行うことを目的として、道警察本部長と日本山岳ガイド協会理事長が署名を行い締結しました。本協定は、北海道警察がコンパス登山届システムにアクセスし、登録されている登山届けを閲覧し、救助や捜索で活用できることを定めております。
北海道の山々は標高2,000m級(最高:旭岳2,290.9メートル)ですが、緯度が高い寒冷地にあるため場合によっては3,000m級にも匹敵する過酷な気象条件になることが多々あります。また、泊を伴う縦走ではキャンプ指定地でのテント泊もしくは避難小屋泊がほとんどのため、しっかりとした登山計画と安全対策が求められます。
山登りでは自身の体力・技量を考えて無理をせず、緊急事態によっては中途で下山する余力も十分視野に入れて登山を楽しんでください。
北海道の山岳はどの山も奥深く魅力的です。山の様相は森林限界が本州の山岳より低いため、針葉樹林帯で1,000mを超えるあたりからハイマツや高山植物などが観察することができます。時期によっては皆さんの山行途中に色とりどりの開花植物をご覧いただくことができるでしょう。
登山前にしっかりと計画を立て、家族や友人とその情報を共有し、下山後は安否を下山通知で知らせて安心させることをコンパスで習慣化してください。
「鳥取県警察」×「コンパス」の取り組みについて
公益社団法人日本山岳ガイド協会と鳥取県警察は、2015年11月13日、安全登山の啓発活動及び山岳遭難の対応を迅速に行うことを目的として、県警察本部長と日本山岳ガイド協会理事長が署名を行い締結しました。本協定は、鳥取県警察がコンパス登山届システムにアクセスし、登録されている登山届けを閲覧し、救助や捜索で活用できることを定めております。
鳥取県下の「大山(だいせん)」は、中国地方の最高峰(標高1,709メートル)であり、北西側の姿から別名「伯耆富士」との愛称で呼ばれています。全国各地から登山愛好家が来訪され四季折々の登山を楽しまれています。
大山の最高峰は、標高1,729メートルの剣ヶ峰ですが、最高点までの縦走路は崩落が激しく危険なため立入り禁止になっています。そのため現在は弥山(標高1,709メートル)が大山の頂上となっていますのでご注意ください。また、大山は日本海に面した独立峰なので、いったん天候が崩れると3,000メートル級の高山に匹敵する厳しい山となります。
その他、鳥取県には「氷ノ山」「扇ノ山」「那岐山」などの山々もあります。
登山者は登山計画をしっかり立て、体力、装備を備えると同時に、気象の変化を常に意識しながら安全登山を心がけてください。そして、下山後は鳥取の観光も十分に楽しんでくださいね。
「新潟県」×「コンパス」の取り組みについて
公益社団法人日本山岳ガイド協会と新潟県は、2015年5月18日、安全登山の啓発活動及び山岳遭難の対応を迅速に行うことを目的として、新潟県庁にて新潟県知事と山岳ガイド協会理事長による協定締結の署名を行いました。本協定は新潟県がコンパス登山届システムにアクセスし、登録されている登山届を閲覧し、救助や捜索で活用できることを定めております
新潟県では新潟焼山(山頂から2キロメートル以内)を登山する際は登山届提出を義務とする条例が施行されました。また朝日連峰や越後山地、頸城山地など広範な県境には多くの名峰が連なり、四季を問わず山や自然を親しむ多くの登山者が訪れています。
新潟県としてコンパス登山届の閲覧、そして新たな情報発信ツールとして活用することは、安全安心な登山環境を整備すると同時に、山岳エリアにおける防災減災対策としても役立つことと考えています。
コンパス登山届を新潟県内の山域を登山する皆さんのツールとしてご活用ください。
「山梨県」「山梨県警察」×「コンパス」の取り組みについて
公益社団法人日本山岳ガイド協会と山梨県、山梨県警察は、2015年4月24日、安全登山の啓発活動及び山岳遭難の対応を迅速に行うことを目的として、山梨県庁にて三者による協定締結の署名を行いました。本協定は、山梨県、山梨県警察がコンパス登山届システムにアクセスし、登録されている登山届けを閲覧し、救助や捜索で活用できることを定めております。
山梨県には世界遺産の富士山、ユネスコエコパークの南アルプスの他、八ヶ岳や金峰山などの名峰が連なり、このような地域資源を活用した滞在型の観光地づくりを推進しています。今回、コンパスを活用することで安全安心な登山環境を整備すると同時に、山岳での防災対策においても極めて大切なこととして、県と県警が連携協力し山岳ガイド協会と三者協定を締結した初のケースとして、迅速に正確に登山者の安否や救助に役立てたいと考えています。
「静岡県警察」×「コンパス」の取り組みについて
公益社団法人日本山岳ガイド協会と静岡県警察は、2014年12月19日、安全登山の啓発活動及び山岳遭難の対応を迅速に行うことを目的として、警察本部長と日本山岳ガイド協会理事長が署名を行い締結しました。本協定は、静岡県警察がコンパス登山届システムにアクセスし、登録されている登山届けを閲覧し、救助や捜索で活用できることを定めております。
静岡県の山々は世界遺産に登録された富士山を筆頭として、南アルプス、伊豆半島、箱根周辺、大井川周辺、遠州周辺など、低山から高山まで広範囲に峰を連ねています。山々では多様な登山コースを楽しむことができますが、最近では登山者が自らの力量(体力、経験、技術、装備、知識など)を超えるルートを選び、無理、無謀な登山をしたことで事故や遭難に至るケースが多くなっています。静岡県の山々は奥深いエリアが多いため、事前にしっかり情報を収集し、万全の装備と自分の体力にあったゆとりある登山計画を立て、更に家族や近しい友人と計画を共有したうえで登山を楽しみましょう。
「神奈川県警察」×「コンパス」の取り組みについて
公益社団法人日本山岳ガイド協会と神奈川県警察は、2014年12月12日、安全登山の啓発活動及び山岳遭難の対応を迅速に行うことを目的として、神奈川県警察本部にて警察本部長と磯野剛太 日本山岳ガイド協会理事長が署名を行い締結しました。本協定は、神奈川県警察がコンパス登山届システムにアクセスし、登録されている登山届けを閲覧し、救助や捜索で活用できることを定めております。
神奈川県の山々は首都圏から近いこともあり多くの登山者が訪れています。丹沢山系の最も高い蛭ヶ岳の標高でも1,673メートルなので決して高い山々ではありませんが、のどかな里山の風景から、急峻な尾根道、個性ある滝が連なる沢登り、幻想的なブナ林、展望を望むピークの連続など、変化に富んだ山容は訪れる人を魅了します。 しかし、ここ数年、滑落や道迷い、体調不良などによる山岳遭難事故が多発しています。神奈川県の山々は以外と奥深いため、事前にしっかり情報を収集し、万全の装備と自分の体力にあったゆとりある登山計画を立て、家族や近しい友人と計画を共有したうえで登山を楽しみましょう。
「岐阜県」×「コンパス登山届」の取り組みについて
公益社団法人日本山岳ガイド協会と岐阜県は、岐阜県内の登山届提出の義務化などを定める「岐阜県北アルプス地区における山岳遭難の防止に関する条例」の2014年12月1日施行に向けて、山岳遭難防止対策を積極的に展開することを目的に、岐阜県がコンパスの登山届受理システムを閲覧し活用する協定を締結しました。
この協定では、岐阜県内の登山届出の受理及び当該届出に係る事実確認並びに山岳遭難の防止及び山岳遭難の発生時における捜索又は救助活動のため、岐阜県がコンパス登山届けシステムにアクセスし、登山届の閲覧、山岳遭難の防止対策に関する調査及び分析に限って活用できることを定めています。
登山計画を作成し、届け出ることにより、登山者による事前準備の徹底及び山岳遭難の防止を図ることを目的とすると同時に、もしもの時、救助・捜索を迅速に行うための情報ネットワークとして、安全・安心につながるものでもあります。
本協定は、2014年8月27日、岐阜県庁に於いて、古田肇 岐阜県知事と磯野剛太 日本山岳ガイド協会理事長が署名を行い締結しました。
「長野県警察」×「コンパス登山計画」の取り組みについて
公益社団法人日本山岳ガイド協会と長野県警察は、安全登山の啓発活動及び山岳遭難の対応を迅速に行うことを目的として、長野県警察山岳遭難救助隊が「コンパス」に登録されている登山届けから遭難者の登山届けを閲覧し、救助や捜索で用いることの協定を結びました。
山と自然ネットワークコンパスでは、「安全に、安心して、山や自然を楽しむ」環境作りとして、登山者の皆さまへ、登山計画を「立てる」「登録する」ことを奨励しています。
登山計画を「立てる」ことは、山や自然についての知識や理解をより深めることにもつながり、安全に登山を楽しむための機会が広がるものとしてご案内しています。
また、「登録する」ことで、いつ、どこへという登山者の所在が家族や友人たちと共有できるため、下山を待つ方々の安心感や、もしもの有事が起きた際の初動対応(警察への連絡やルートの確認等)を迅速・的確に行えることにもつながります。
山や自然は雄大で神秘的な存在として、多くの人を魅了し、引き寄せます。
しかし、その魅力と相反する事故や遭難は決して他人事ではなく、登山を行うことのリスクとして誰もが持ち合せています。自然の中では、気象や装備、知識、経験、そして運など、幾つかの要因が重なり、それが原因となって多くの人命が失われてきました。
リスクを最小限に抑える
それが安全で楽しい登山の始めの一歩とも言えるでしょう。
相次ぐ山岳遭難による犠牲者を減らそうと長野県警察本部は日本山岳ガイド協会と協定を結び、
協会が管理している登山者の情報を県警が活用できることなどを盛り込んだ協定書に調印しました。
この協定は山岳遭難者の救助活動につなげようと、長野間警察本部が日本山岳ガイド協会と全国で初めて結ぶものです。
県庁で行われた調印式には、県警察本部の佐々木真朗本部長とガイド協会の磯野剛太理事長が出席し、協定書に調印しました。
協定では協会が管理している、インターネットによる登山届の登録システム「コンパス」の情報を、県警察本部が遭難者を救助する際に限って活用できることを定めています。
システムでは登山者の名前や住所などのほか登山計画を登録することになっていて遭難した場合、登山者がたどったルートや下山予定などがひとめで確認できるため、すばやい救助に役立てることができるということです。
長野県では2013年7月、韓国人の登山グループが中央アルプスの檜尾岳付近で遭難し4人が死亡するなど遭難による犠牲者が後を絶たず、8月25日までに43人と前年の同じ時期に比べ15人多くなっています。
日本山岳ガイド協会の磯野理事長は「遭難者の救助に役立てて欲しい。今後はほかの都道府県警察とも協定を結んでいきたい」と話してしました。