公益社団法人日本山岳ガイド協会と富山県、富山県警察は、2019年6月24日、安全登山の啓発活動及び山岳遭難の対応を迅速に行うこと目的として、富山県知事及び富山県警察本部長と日本山岳ガイド協会理事長が署名を行い、コンパスを活用する協定を締結しました。 本協定は富山県内の山域に提出されたコンパス登山届システムにアクセスし、登録されている登山情報を救助や捜索等に活用できることを定めています。
今回の協定では、富山県で施行されている「富山県登山届出条例」及び「富山県立山室堂地区山岳スキー等安全指導要綱」に基づいた登山届システムを新たにコンパスに導入し、富山県内の山域において春夏秋冬を問わず、安全に安心して登山を楽しんでいただくことに対応したものです。
富山県は日本でも有数の山岳観光地である立山黒部を有しており、多くの登山者やハイカーが訪れています。中心地となる室堂まで誰もが容易にアクセスできることから、3,000m級の山域へ安易に立ち入る登山者も多く見られ、山岳遭難件数は過去高止まりの状態となっているのが現状です。
富山県とコンパスでは、登山者への安全登山の啓発や安全を意識する登山者へのインセンティブなどの活動を共同で展開していきます。
登山される皆さまにおかれましては、山や自然への畏敬の念を持ち、登山計画の作成を怠らずご自身の安全のためにも提出を忘れないでください。